2010年度を以て終了しました
代々木の森相談センターでは、心理臨床の一翼を担うアセスメントの代表とも言えるロールシャッハ・テストの研修会「代々木の森ロールシャッハ研修会」を開催しております。
この度、ロールシャッハ研修会は「ミドルコース」・「アドバンスコース」共に2010年度限りで終了することになります。
これまで多くの人から要請や問い合わせがあったことに鑑み、ビギナー・コースなどで基礎をひととおり学習・習得された人たちを主な対象とした「ミドル・コース」を新たに設けました。
事例検討を原則としますが、最初の4月は講師の方で、ビギナー・コースのおさらいや今後の実施方法についてオリエンテーションなどを行う予定です。
クロッパー・片口式によります。
参加者の持ち寄る事例の解釈のスーパーヴァイズが中心となります。
方法としては、ブラインド・アナリシスを採用し、スコアの意味するところを多方面からアプローチし、取捨選択の作業を経て、最後に妥当なものを取り上げて解釈に結びつけていくというものであります。そして最後に事例の診断や臨床像を明らかにし、それらとプロトコルの意味するところを突き合わせながら、最終的に妥当・適切な解釈に辿りつくという方法をとります。このような方法のゆえに、場合によっては5時間くらいかかることもありうるという、講師の意気込みがあります。
また、講師から参加メンバー一人一人の表情が見えるようなラウンドテーブル形式がとられます。熱のこもったワークショップ的な側面もあり、ロールシャッハに関する国内・国外のトピックスや論文などの紹介も随時なされ、多彩・豊富・深遠・詳細・周到・明瞭なロールシャッハ体験ができ、知らず知らずのうちに力がつくようにアレンジされております。
法務省矯正研究所講師 元千葉大学教育学部教授 元東京少年鑑別所長 臨床心理士